第３５回近畿高等学校総合文化祭が初めて鳥取県で開催されますに当たり、ご来県された皆様を心より歓迎いたします。
鳥取県は関西広域連合の一員として、高速道路や鉄道で京阪神とも結ばれ、鳥取砂丘や大山をはじめ貴重な自然を有する彩り豊かな関西の一角となっております。本県での開催の運びとなりました。鳥取県民を代表して、心より歓迎申し上げます。また、本県の高校生や数多くのボランティアの皆様のお力で、大会を盛り上げていただきましたことに、敬意を表し感謝申し上げます。
「新（あらた）しき 年の始（はじめ）の 初春の 今日降る雪の いや重（し）け吉事（よごと）」
万葉集の編者であった大伴家持は今の鳥取県の因幡の国の国司として赴任をし、天平宝字3年（759年）の新年を迎えるにあたって幸多き一年を願って詠んだ歌とされており、万葉集の最後を結ぶ歌に据えられています。当時の暦では一年の初めの元日と立春が重なることは珍しかったのですが、その年は年の初めと立春が同じ日に重なりました。更に豊年の前兆である雪はめでたい限りであったのです。元日と春の初めが重なるように、また雪が降り重なっていくように、良いことがますます重なっていくという祈りが込められていたのです。
この鳥取の地で「風薫る砂丘の空に夢乗せて〜未来の私たちへ〜」をテーマに本文化祭が開催されます。集まった近畿ブロック２府８県の高校生の皆さんにとって、未来へ向けた素晴らしい新たなスタートの舞台となりますことを、願っております。かけがえのない思い出をここ鳥取で共にし、良き仲間の輪が広げてくだされば幸いです。
鳥取県では名探偵コナンミステリーツアーが開催されているほか、鳥取砂丘、大山をはじめとした自然や、温泉、水木しげるロードなど魅力が一杯です。カニをはじめ鳥取の海の幸、山の幸をお楽しみください。
結びに、開催に御尽力いただきました関係者の厚くお礼申し上げますとともに、お集まりの皆様のご健勝と近畿高等学校総合文化祭のますますの発展を祈念いたしまして、歓迎の言葉といたします。
鳥取県へウェルカニ！
