力を合わせ鳥取の年に 鳥取県知事 平井 伸治

 県民の皆様におかれましては、輝かしい新春をお迎えのこととお慶び申し上げます。

 昨年10月21日、鳥取県中部地震が本県を襲い、広い地域にわたり甚大な被害を生じました。改めまして、被災された皆様に心からお見舞いを申し上げますとともに、全力を挙げて復興に取り組んで参りますことをお誓い申し上げます。

 新たな年は、「復興元年」です。県民一丸となって心ひとつに、震災で受けたマイナスをゼロに戻すのみならず、プラスに転じていくスタートを切ります。
 県として震災1か月で復興本部を設けるなど復旧から復興へ舵を切り、建設・建築事業者も行政も協働して住宅修繕を可能な限り早めるべく、相談や業者斡旋の拠点として中部地震住宅修繕支援センターが開設されました。震災当初より全国各地から協力を得ながら、県職員を市町に派遣し、各種団体や保健医療関係者も協力することで、以前の西部地震よりも迅速に応急対策を進めました。全国では全壊等のみが支援対象ですが一部損壊住宅も含めた住宅支援予算を震災後5日目に決定し、商店や事業所への全国唯一の支援策も始めました。梨の落果被害対策や選果場等の農業施設被害対策に加え、年初から3月まで「とっとりで待っとりますキャンペーン」を実施するなど、観光風評被害対策にも注力します。大きく被災した倉吉未来中心は段階的に開業してきましたが、小ホールを今月中に、今春には全面再開を目指します。未だ道半ばですが、県民の皆様とともにこの震災を乗り越えて参る決意です。
 震災の経験を生かした安心の地域づくりに向けて、ふれあい共生ホームや小さな拠点づくりを加速するとともに、住宅耐震化補助を拡充し、公共施設天井等の強化に着手します。中山間地域振興条例改正や、地域で支え合い障がい者の暮らしやすい社会を目指す条例の制定、地域防災計画や避難計画の改訂など、震災を経たからこそ地域の力でみんなを守る鳥取県を目指します。

 健康寿命延伸のモデル事業を進め、全国一の保育料無料化に加え在宅子育て世帯への支援も市町村と共同で始めます。地方分権改革の果実を生かし全国初の「県立ハローワーク」開設を目指すほか、暮らしと仕事を両立するテレワークなど働き方改革も展開し、パリ協定発効を受け環境先進県づくりの県民運動を率先して進め、不登校生徒等へのアウトリーチ型支援を東中西で展開します。

 昨年は香港との航空便就航など山陰の門戸が世界に開かれましたが、境港整備事業により今春から年50隻規模で大型クルーズ船寄港が実現します。被災した梨の花温泉郷や白壁土蔵群、コナンの里はもとより、山陰海岸、大山、水木しげるロードなど魅力あふれる鳥取県。鳥取砂丘コナン空港の空の駅化に着手し、豪華列車「瑞風」運行やサイクリング、ウォーキングなど国内外からの誘客を展開します。また、工芸アート村開村や県立美術館検討をはじめ、活力ある心豊かなふるさとづくりを推進します。

 更に、若者や女性を含む起業促進、先端ICT等の産業創造、県内中小企業の生産性向上をはじめ、県内産業の活性化を図ります。松葉がに、新甘泉をはじめ県産品ブランド化を進め、販路拡大に取り組む地域商社の育成を支援するとともに、低コストハウスや畜舎の整備など生産力向上を図り、輸出も含めた県産材活用や低コスト林業を推し進め、農林水産業の活力を高めてまいります。

 本年は12年に1度めぐりくる酉年です。震災を乗り越え鳥取が光輝く「とっとり年」となればと願います。
 震災では本県の強みである人々の絆が大きな力を発揮しました。「支え愛マップ」を作成し訓練を重ね高齢者なども含め皆で無事避難した自治会、行方不明の方を地震翌朝救助した三朝町吉田、移住した若者も避難に協力した湯梨浜町松崎・・・・。素晴らしい絆が生きています。県民の皆様と力を合わせ、鳥取の輝きを創り上げる挑戦に打って出ます。

 結びに、県民の皆様のご健勝とご多幸をお祈り申し上げます。

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