平井通信

平成22年10月31日 地域主権フォーラム
古川佐賀県知事、尾崎高知県知事、北川早稲田大学大学院教授をお迎えし、鳥取市で地方分権フォーラムを開催しました。北川教授は基調講演で地域主権改革の重要性を強調され、地域主権が進み自治体間でサービスに格差が生じることで、首長や議員を選ぶ住民の選択が重要になっていくと主張されました。その後、3県知事と北川教授で討論会が行われ、「革命は辺境から起きる」「福祉は地方のオーダーメイドでできるようにすべき」「単県への権限委譲が無理なら広域的な受け皿を考えればいい」など、分権型社会に向けた積極的な議論が交わされました。従来の中央集権的な固定観念から脱皮し、それぞれの地域の特性に合った新しい政治を作る時代が到来していると感じています。

平成22年10月24日 ガイナーレ優勝イベント(東山)
とうとうやってくれました! 我らガイナーレ鳥取がJFL参戦10年目にして悲願の優勝を決めました。雨にも関わらず約3,600人ものサポーターが米子東山陸上競技場に集まり、会場は関係者やサポーターの歓喜に包まれました。私も東京から優勝セレモニーに駆けつけ、選手やサポーターの皆さんと喜びを分かち合いました。この日の試合は首位を走ってきたガイナーレが終始優勢に展開し、キャプテンの服部選手と鶴見選手がゴールを決めました。優勝までの道のりは平坦ではなかったですが、大きな夢をつかむことができました。これでJ2昇格はほぼ確実になったわけですが、ガイナーレはスタートラインに立ったに過ぎません。これからが本当の勝負なのです。これからも県民一体となってガイナーレを応援し、ガイナーレの名を全国に轟かすときが来ることを楽しみにしています。

平成22年10月17日 地方版「拉致問題を考える国民の集い」
拉致問題の早期解決を図るため、米子市で国民の集いを開催しました。失踪以来30年以上が経過した同市の拉致被害者 松本京子さんの兄孟さんらが拉致被害者の早期帰国実現に向けた協力を来場者に訴えられました。「政治家の中で拉致問題に関心を持っているのは一握り。母も80を超えた。一日も早く連れて帰り家族で暮らしたい」という松本孟さんの言葉には、身がつまされる思いが致しました。拉致問題の解決には政府や政治家の積極的な対応が必要なのは言うまでもありませんが、国民一人一人がこの問題をよく理解し、一致団結して政府や北朝鮮に世論で働きかけることが求められています。御家族の高年齢化が進む中、一日でも早く拉致被害者の方々の帰国を実現させ、家族水入らずの生活を送る日がやってくることを願ってやみません。

平成22年10月17日 スペシャルオリンピックス日本トーチラン鳥取大会
平成23年6月に開催されるスペシャルオリンピックス夏季世界大会(アテネ)の国内予選会を盛り上げ、出場する鳥取県選手を激励するため、知的障がいのある方が若桜街道をトーチランしました。このような大会を通じ、知的障がいのある方たちに様々なスポーツを楽しむ機会を提供し、健康の増進や地域の人々と才能や友情、喜びを分かち合う機会をつくることは大変意義のあることだと思います。大会実施にあたり、多くの関係者やボランティアの皆様にこの場をお借りして御礼申し上げる次第です。本県では障がいのある方が暮らしやすい地域社会を実現することを目的に「あいサポート運動」を昨年11月から実施しています。県民誰もが障がい者の多様な特性をよく理解し、手助けや配慮を実践することにより、共生社会の実現を目指しています。

平成22年10月6日 西部地震10年目フォーラム
鳥取県西部地震が発生してからはや10年が経ちました。これに合わせ、日本災害復興学会の室崎会長や関西学院大学の山中教授、被災経験のある泉田新潟県知事らを迎え、中山間地域での地震防災対策や被災地への支援について考える「10年目フォーラム」を開催しました。参加者からは西部地震で鳥取県が全国に先駆けて打ち出した住宅再建制度に対する評価や、各自治体や自主防災組織を通じて日頃から地域で信頼感を培っていくことの必要性が述べられました。防災はまちづくりと同じで、普段から住民同士の交流が深い場所は震災にも強いと考えられています。いざという時に備えて、都市部と中山間地それぞれの地域の特性に合った支え合いの制度を作る必要性を強く感じています。

平成22年10月4日 世界ジオパークネットワーク加盟記念セレモニー
世界的に貴重な地形や地質を認定する世界ジオパークネットワークに、鳥取・兵庫・京都にまたがる山陰海岸が認定されました。山陰海岸ジオパークは京都府京丹後市の経ヶ岬から鳥取市白兎海岸までの110kmに渡り、鳥取砂丘、浦富海岸などの名勝地であり、また約2500万年前に始まったとされる日本海の形成過程を知ることができる貴重な地質遺産でもあります。昨年は認定を逃した経緯もあるので、今回の認定は感慨無量です。県庁で行われた記念式典では山陰海岸ジオパーク推進協議会の学術顧問である放送大学鳥取学習センターの西田良平所長らに感謝の意を込めて花束を贈呈させていただき、庁舎には加盟を祝う横断幕を除幕しました。加盟認定により、山陰海岸がようやく世界の大舞台に立つことができました。ジオパークには自然環境の保全と有効活用の両立が求められています。世界の人々から愛される地域になるよう、3府県で連携して教育や観光振興に取り組んでいきたいと思います。

平成22年10月2日 ラムサール条約5周年事業オープニングセレモニー
中海・宍道湖のラムサール条約登録から5周年を記念し、松江市のくにびきメッセで開催された「中海・宍道湖を知る、学ぶ展」に参加してきました。ラムサール条約とは水鳥や貴重な動植物が生息する湿地の保全と賢明な利用促進を目指す国際条約で、中海・宍道湖は平成17年に登録され、それ以後、鳥取・島根両県は共同で一斉清掃活動などに取り組んできました。会場に置かれた水槽にはハゼなど両湖に生息する約60種種類が展示され、来場客が間近で両湖の水中を観察することができました。30日には米子市で「次代につなぐ豊かな恵み」をテーマにしたシンポジウムも開催されることになっており、両湖を県民の皆さんに身近に感じてもらうよい機会です。自然環境を守る活動に県境はありません。白鳥が訪れる豊かな環境を守り、次代に引き継ぐことが私たちの使命であると感じています。

平成22年9月23日 子育て王国とっとり建国記念イベント
地域全体で子育てを応援する機運を醸成することを目的に、子育て王国とっとり建国記念イベントを開催しました。県と市町村が協力して子育て支援に取り組む建国宣言が読み上げられるとともに、子育て支援に積極的な団体や企業を認定する「とっとり子育て隊」を発足。また、県民一人ひとりが家庭・地域・企業で子育てを積極的に進めていく機運を高めることを目的に毎月19日を「とっとり育児の日」としました。タレントの照英さんが参加したトークショーでは、「どのように子どもたちと接するべきか、毎日が発見と思案の連続。こんなに長く続く趣味は他にない」と子育ての魅力を語られました。子どもは社会の宝です。「鳥取に生まれて良かった」そして「鳥取で子どもを育てたい」とみんなが思えるような子育て王国鳥取県にしたいものです。

平成22年9月17日 国際マンガサミット韓国大会で平成23年鳥取開催決定
韓国富川市で開催された国際マンガサミット韓国大会で、平成23年の日本開催が承認され、これを受けて日本の窓口であるアジアMANGAサミット運営本部から鳥取県に対してマンガサミット開催地決定通知が授与されました。マンガサミットの本県開催は地域の皆様の大きな夢であったことから、開催地決定はこの上ない喜びです。これも水木しげる先生、谷口ジロー先生、青山剛昌先生など著名な作家を排出した本県の歴史や、マンガによる地域づくりの実績を評価していただいた結果だと思っております。鳥取県でのサミットの開催は国内外に「まんが王国とっとり」を印象づける絶好の機会です。地元関係者や県民の皆さんと一丸になってサミットを成功させ、マンガやアニメのメッカとして国内外の人に親しまれる地域づくりにつなげて参りたいと思います。

平成22年9月11日 
食のみやこ鳥取県フェスタ開会式
農林水産業に対する理解を深めていただき、地域特産物や地場産業の振興を図るため、倉吉市で「食のみやこ鳥取県フェスタ」を開催しました。会場では農林水産業者等の活躍や功績をパネルで紹介したり、試験研究機関の研究成果や新品種の紹介が行われたほか、農林水産物や加工品、本県自慢の郷土料理、地域の名物料理などの販売・試食が行われ、多くの来場客で賑わいました。本県の優れた産品や料理を全国にアピールするためには、まずは地元の皆さんがその魅力を知り、誇りを持っていただくことが何よりも必要なことだと思っております。今一度、地元の素晴らしい産品に目を向けていただき、県民の皆さんと共に「食のみやこ鳥取県」をアピールして参りたいと思います。