平井通信

平成22年12月31日〜 大雪による被害の現地指揮
年末年始にかけて降った豪雪で、県西部地区を中心に大きな被害が発生しました。5名の方が尊い命を失われるなどの未曾有の雪害であり、謹んで哀悼の意を表しますとともに、お見舞い申し上げます。国道9号線の大山〜琴浦間では車の立ち往生により大渋滞が発生し、多くの皆さんが雪の中に閉じ込められる事態が発生しました。31日には直ちに雪害対策本部を設置し、自衛隊に災害派遣を要請。年始も対策本部を開き、応急対応を指示しました。国道431号線では5,900本もの倒木が発生し、境港では港など15箇所で約270隻の船が転覆・沈没するなど甚大な被害が発生しました。私も早速現地に向かい、景山県漁業協同組合長と被害状況を確認しながら復旧策について協議しました。ただし、この災害の中で心温まる出来事もありました。国道が大渋滞し、多くの車が雪の中に閉じ込められる中、沿道の住民の皆さんが立ち上がり、おにぎりや毛布を差し入れたり、トイレを開放してくださったのです。鳥取県民の心の温かさを改めて実感させていただきました。県では全庁挙げて復旧対策や予算措置を講じるとともに、国に対して迅速な対応、財政支援を求めました。

平成22年12月27日 鳥インフル移動制限解除
島根県安来市で発生した鳥インフルエンザにより、発生地から半径10キロ圏内で鶏などの移動制限が設けられていましたが、27日午前零時にこの制限が解除されました。消毒などの徹底した防疫措置が功を奏しました。制限区域内の養鶏農家、市町村、関係団体の皆様や消毒等にご理解とご協力をいただいた多くの県民の皆様に深く感謝申し上げます。また、米子市内で死亡した野鳥のコハクチョウから高病原性鳥インフルエンザウイルスが検出されたことを受け、私も早速中海の調査現場に出向き、関係者から話を聞かせていただきました。今後も監視体制の強化に努めてまいりたいと思います。 ただし、人が鶏を食べて鳥インフルエンザに感染した事例はありません。鳥取産の美味しい鶏卵、鶏肉を安心して食べていただきたいと思います。

平成22年12月25日 「食のみやこ鳥取」販売拠点施設起工式
県産農畜産物を一堂に集め、県内外にPRすることを目的に設置される「食のみやこ鳥取」販売拠点施設の起工式が建設予定地の鳥取市賀露で行われました。この施設は平成23年度の鳥取自動車道の全線開通による交流人口の拡大をにらみ、食を基本コンセプトにし、隣接する「海鮮市場かろいち」との相乗効果を狙って建設されるもので、県内全域から集めた農畜産物や加工品の販売、地元食材を使ったファーマーズレストラン、多目的施設などで構成する複合施設です。国の補助事業が廃止されて延期になるなど、多くの関係者の苦労を乗り越えて実現することができました。食の拠点施設として、訪れたお客様に鳥取の優れた農畜産物をPRしていただき、「食のみやこ鳥取」の魅力を県内外に発信していただきたいと思います。

平成22年12月7日 鳥インフル発生 大臣電話会談、国要望
島根県安来市の養鶏場で鳥インフルエンザが発生し、発生農場から半径10km圏内にある鳥取県内の3農場にも移動制限が設定されました。私も発生後ただちに県内の農場に急行し、養鶏農家の方と防疫対策や支援のあり方について話をさせていただきました。県内3箇所の養鶏場は幸いにも感染していないことが確認されました。この結果を受けて、鹿野農林水産大臣と電話会談をさせていただき、制限区域内の卵の出荷を認める特例の適用や防疫対策への財政支援などの要望をさせていただき、3日には出荷再開が実現しました。また、7日には松木農林水産大臣政務官を訪問し、出荷を再開した県内3農場の安全で美味しい卵を贈呈させていただくとともに、消毒薬の配布や防疫資材の調達に対する財政的支援や再発防止への取り組みを要望してきました。今後も防疫対策の強化に努めて参りたいと思います。

平成22年12月2日 ゲゲゲの流行語大賞受賞お祝いイベント
平成22年ユーキャン新語・流行語大賞の年間大賞に、NHK連続テレビ小説の原作「ゲゲゲの女房」の「ゲゲゲの〜」が選ばれたことを受け、県庁で受賞記念セレモニーを開催しました。セレモニーには境港観光協会の桝田会長のほか、鬼やねずみ男、ねこ娘の着ぐるみも駆けつけ、会場を盛り上げてくれました。ゲゲゲ効果の恩恵で、水木しげるロードは年間観光客が172万人の過去最高をはるかに超え、372万人に届きました。県民を代表して、境港や鳥取県を元気にしていただいた水木しげる先生と武良布枝さんに改めて感謝申し上げますとともに、さらなるご活躍を祈念したいと思います。大賞受賞を受け、鳥取県は「ゲゲゲの県庁」を称して、受付職員も鬼太郎のちゃんちゃんこを着てお客様に対応させていただいています。鳥取県は妖怪パワーに包まれております。

平成22年11月17日 ハバロフスク知事との共同声明署名式
ロシア・ハバロフスク地方のシュポルト知事を公邸にお招きし、両地域の友好交流の促進をめざす共同声明を行いました。ハバロフスクはロシア東部に位置し、造船業や林業が主要産業です。5月にモスクワで開かれた日露知事会義で、私からハバロフスクに交流を働きかけたのが発端で、シュポルト知事がアジア太平洋経済協力会議(APEC)のロシア代表団の一員として来県するのに合わせて実現したものです。ロシアの地方行政府と友好交流を行うのは沿海地方に続いて2例目で、双方の経済・文化・スポーツの交流促進、環日本海定期貨客船やシベリア鉄道を活用した物流ネットワークの確立などを目指すことを合意しました。シュポルト知事は「日本の工業製品は信頼されているが、最近は農産物の人気も高まっている」として、鳥取県産品の輸入拡大を歓迎しており、今後の交流拡大に大いに期待しています。

平成22年11月16日 道路港湾国要望(国交省との意見交換)
国の平成22年度予算編成を前に、地方6団体や商工会議所等が都内に参集し、県内高規格道路及び重点港湾・境港の早期整備を求める総決起大会を開催し、国土交通省の幹部らに山陰道などのミッシングリンク(欠落箇所)の解消や境港の日本海側拠点港への選定を強く求めました。また、武内則男民主党幹事長室副本部長や津川祥吾国土交通大臣政務官に決起大会の決議文を提出し、要望活動を行いました。ミッシングリンクの解消は国土の均衡ある発展に必要な施策であります。また境港は日本海側の重要な拠点であり、大型船や国際定期貨客船の運航に対応した施設の整備が急がれます。今後も関係機関や同じ境遇にある他県と連携を図りながら、積極的に国に働きかけて参りたいと思います。