マニフェスト
〜平成23年4月の鳥取県知事選挙へ向けて〜 平成23年3月に作成

みんなでやらいや未来づくり

 地域の未来は、ただ待っていてもやって来ません。未来は県民みんなで創り出すものです。私、平井しんじは、県民の皆様とともに、この一身を捧げ「未来づくり」に挑戦し、鳥取新時代を切りひらきます。

 今、私たちは「歴史の分水嶺」に立っています。グローバル化、環境指向、少子高齢化、地方分権、雪害や東日本大震災など相次ぐ災害・・・・構造的変革のうねりの真っ只中で、新たな時代への扉を力強く押し開けなければなりません。

 4年前、皆様のお力で知事に就任し、地域間格差を跳ね返して鳥取県に活力と安心を呼び戻そうと走り始めました。

 境港と韓国・ロシアを結ぶ環日本海国際フェリーを就航させ、県内各地で収録され韓国で放映されたドラマ「アテナ」関連の観光客などが急増しました。鳥取道県内区間が全通し、山陰道も東伯・中山間、名和・淀江間が開通するなど、高速道供用率が6割を超えたほか、米子鬼太郎空港2500m滑走路も完成しました。

 食のみやこ鳥取県の拠点として東京にアンテナショップをオープンさせ、和牛博覧会を成功に導き、海外にも梨やスイカを売り込むなど、農林水産業の振興を進めました。電気自動車工場誘致など経済成長戦略を推進し、有効求人倍率を全国平均を超える水準へ押し上げました。

 NHK連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」の大ヒットは狙いどおり本県への誘客をもたらし、マンガ王国鳥取県での2012年国際マンガサミット開催も決まりました。また、鳥取砂丘・浦富海岸など山陰海岸の世界ジオパークネットワーク加盟やガイナーレ鳥取のJリーグ昇格の夢も果たしました。

 子育て王国鳥取県づくりに乗り出し、鳥取環境大学改革や小中高教育1億円枠予算などに取り組み、ガン死亡率も全国平均並みに引き下げました。障がい者の社会参画を支える「あいサポート運動」をスタートさせ山陰両県の活動に高めるなど、治安向上も含め、安心のふるさとづくりを進めました。

 鳥取県庁の情報公開度は全国第1位になり、鳥取力創造運動や中山間地域見守り活動など住民参画を発展させ、環境先進県として日本一の鳥取砂丘を守り育てる条例の制定や鳥取県版グリーンニューディールの推進、関西広域連合参加や島根県・岡山県との連携を図るなど、地方分権時代をにらんだ県政へと歩を進めました。

 このように様々な事業を全面的に展開しながらも、選択と集中の行財政改革を断行し、4年前よりも県財政の基金は449億円へと増やし、実質的将来負担は6百億円減らすことができました。

 県民の皆様とともに、以前とは違った姿の鳥取県を創りつつあります。

 ただ、こうして蒔いてきた未来への種は、ようやく芽を出したところです。新春、心温かい鳥取県民は、大雪で立ち往生した方々に炊き出しなどでもてなし、日本中の賞賛を浴びました。鳥取県には真にかけがえのない人の心や地域の輝きがあります。

 「みんなで やらいや 未来づくり」。

 私、平井しんじは、県民の皆様と手を携えて、鳥取県から日本を変える、「鳥取の誇り」を創造するチャレンジに、全身全霊を捧げてまいります。