雲間の切れないような経済・雇用状況から抜け出すべく、産業の未来を拓く経済成長を追求し、安心して暮らすことができる雇用を創造します。環境関連やバイオテクノロジーなど、次世代型産業を戦略的に伸ばすとともに、雇用を守る中小企業を応援します。農林水産業の付加価値を高め、農商工連携等、産業の活力を高めます。また、正社員採用の奨励も含め、暮らしの安定を生み出す雇用を拡げます。
環境・エネルギー、次世代デバイス、バイオ・食品、健康・福祉サービス、まちなか・コミュニティビジネス、観光、農林水産関連といった産業分野を戦略的に開拓し、県内の経済成長を促進します。電気自動車工場の新規開業や、とっとりバイオフロンティア等へのバイオ企業の立地をはじめ、県内経済の高度化を進めます。
国外への企業流出や系列構造の変化などを乗り越え、新規事業・販路開拓に活路を見出す中小企業などのチャレンジを支援します(目標500社以上)。雇用を守るために業態転換等に取り組む中小企業に対する助成を実施するほか、技術開発や販路開拓などのサポートも充実します。また、県の融資制度も機動的に発動し、中小企業の資金繰りを応援します。
梨の新品種栽培面積を2.5倍(現在69ha)に拡大するなど、付加価値の高い県産品ブランドを推進します。東京のアンテナショップに加え他地域でも提携ショップを国内外で開設するなど、とっとりの食の魅力の売り込みを図ります。食品加工施設整備など六次産業化や農商工連携の事業化を支援し、食のみやこサポーター協定店舗を県外も含めて1千店を実現します。平成24年和牛全共長崎大会で、前回鳥取大会を上回る成績を目指します。
地場産業の強化、積極的な企業誘致、農林水産業・観光・教育・福祉・医療等のあらゆる分野で雇用の場の確保を図り、緊急雇用対策も臨機応変に実施することにより、4年間で1万人分の雇用創造を目指します。これにより、全国平均を上回る有効求人倍率を確保します。また、良質な雇用を促進するため正社員採用を奨励する施策を講じます。
鳥取県の地理的優位性を活かし、中国路線等を含め環日本海時代をリードする航路・空路の拡充を図り、経済成長の著しい北東アジア地域への結節点として、国際物流・フェリーターミナル整備に着手するなどゲートウェイ機能を強化します。これによりリサイクル貨物5倍増など、貨物や旅客の貿易・交流を活発化させます。また、国内航空路線等の拡充も図ります。
山陰道の名和IC・赤碕中山IC間や鳥取IC・鳥取空港IC間、駟馳山バイパス、倉吉道路の開通など、高速道路整備を着実に推進します。そして、全国と結ぶ道路網を活用して、観光誘客や商工業振興、農林水産物販路開拓、流通拠点化を図り、企業立地100件、観光入込客数年間1千万人を目指すなど、確かな産業展開に結びつけていきます。
特産作物の振興、集落営農等の競争力強化、遊休農地活用、地鶏生産強化、漁船リース支援、低コスト林業化、六次産業化などを進め、魅力ある農林水産業の発展を促進します。また、鳥取県独自の農林水産業就業支援プログラムを推進することにより、農林水産業へ4年間で5百人以上新規に就業することを目指します。なお、TPPについては農林水産業に打撃を与えることのないよう、慎重な対応を政府に厳しく求めます。